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ブックカバー紹介パート2

前回、紹介した書籍の多くが絶版だったため、ある知人から不満を訴えられました。そこでパート2を書くことにしたのです。が、やっぱり普通の本では面白くないので、入手しにくいものになってしまいました。ひねくれ者なので、悪しからず。笑

①フェデリコ・フェリーニのグラマラスな映画は、まさにゴージャスそのものですよね。谷崎潤一郎に通じるものがあります。シネアルバムの『フェリーニの宇宙』は、若かりし頃の私のフェリーニワールドへの手引書でした。

②ウィトゲンシュタインの『反哲学的断章』は、代表作『論考』に比べるとメチャ読みやすいでやんす。彼の哲学宇宙にドップリはまること間違いなし。イケメンだし、魅了される女子も多いことでしょう。同性愛者だけど。

③『横山隆一のフクちゃん』は366日分の4コマ漫画選集。戦後日本の高度成長期を感じることのできる心温まる名作です。フクちゃんが、もう可愛いすぎるんです。高知市の横山隆一記念館で見つけました。

④『身体の零度』はダンスマガジン編集長だった三浦雅士さんの舞台芸術論。独特の視点で、身体に対する自分の世界観を変えられるような思いがします。人によるけど。バレエやダンスの見方は必ず変わりますよ。

⑤『超監視社会で身をまもる方法』は、ネットに繋がる危険性や、パソコン等のデバイスとどう付き合うべきかを知るキッカケになりました。紹介するアプリ等、すでに時代遅れの部分もありますが、この構造を知ることは今でも意味があると思います。自分の身を守るためにw

⑥『最初の人間』は、私が最もシンパシーを感じる作家、アルベール・カミュの未完の遺作。この続きがどうなるのかを想像できる機会を得るだけで価値があります。このコロナ禍で名作『ペスト』が大ヒット中だとか。『異邦人』は今でも読み直すことで、高校生の頃の未熟で気恥ずかしいプライドに触れることができます。

⑦リチャード・ドーキンスの『生物=生存機械論』は、今は『利己的な遺伝子』という分かりやすいタイトルで発売されています。40年以上前の本ですが、今でも新鮮な社会生物学のエポックメイキング的名著です。読後は、自分の愚かな本能を、客観的に見ることができるはずです。ーーそれで自分って、こんなに興奮してるんだー。恥ずかしいなぁーーってね。