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梅雨とヘアスタイル

毎日、どんよりとした天気が続いています。もう雨はうんざりです。生まれてからずっと、瀬戸内式気候に慣れてしまっているせいか、ホントに雨が嫌いです。

 

中学2年生の時に「矢野くん、くせ毛なんじゃね?」と言われ、とても驚きました。幼い頃からサラサラとした直毛で、髪を洗ってもブラシで整える必要がない毎日を過ごしていたのです。――くせ毛??――

 

帰宅してじっくり鏡を見ると、確かに髪の毛が少しうねうねしている。驚きました。――天然パーマだ!――それまで、くせ毛の連中をさんざん「天パー、天パー」と、からかってきた報いなのでしょうか。

 

父の髪は、くせ毛でした。幼い頃は母の遺伝子が強くて直毛だったものが、成長とともに男性ホルモンの分泌の影響か、父の遺伝子が強く現れたのでしょう。――なんて素人が分析したところで、くせ毛が直毛に戻ることはありません。

 

くせ毛は成長とともに強くなり、高校の頃は、髪を少し伸ばそうとすると、くるくるフワフワのプードルです。小学生の頃から、私は西城秀樹や郷ひろみのような長髪(以下、ロン毛という。)に憧れていたのです。

 

中学校までは校則に髪の毛の長さ制限というものがありました。物差しを持った先生が髪の長さを測定したりする。やっとロン毛にできる時がやってきたと言うのに、残念無念。仕方なく短めな髪型にするしかありません。

 

くせ毛になって良いことなど何もありませんでした。朝起きて、自分の髪のちぢれ具合で、その日の天気が分かることくらいです。ホントです。くせ毛の女の子が雨の日に機嫌が悪くなるのが、私にはとても共感できます。

 

そんなくせ毛ですが、歳とともに髪のコシがなくなり、プードルから程よいくらいのウェーブになってきました。最近は白髪でウェービーヘアの私を、年上の女性は「イイ感じのロマンスグレーね、うふ」と褒めてくれます。お互いもっと若かったらなー。笑