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女と男と、お盆

お盆です。いつもは、田舎に帰省して、親戚や友人に会うという楽しみがありました。今年は皆さん、きっと違ったお盆を過ごしているのでしょうね。

 

盆踊りで会ったご近所さん同士で会話をしたり、同窓会もこの時期にあって、幼なじみに久々に会ったりして。そして、その夜に初恋が成就したりする…。

 

お爺ちゃんの家に、親戚のみんなが集まって、お婆ちゃんを中心に女たちの作った料理をつまみに、男たちがお酒を酌み交わす。子供たちがテーブルの周りを走り回って、やがて喧嘩が始まる。

 

――日本の素敵な風景です。今は、女が料理を作り、それを男が食べるという構図も、差別だと非難される。面倒くさい時代です。こう書くと、怒られそうですけど…。

 

久々に会った親戚でも、女たちはすぐにワイワイと会話が弾むのに、男同士はなかなか会話が続かない。そのためには、やはりお酒が必要なんでしょう。

 

ローアン・ブリゼンディンの著書『女性の脳』に、成人女性が1日に20,000語を話すのに、成人男性は7,000語しか話さないというデータがあります。

 

差別と言いますけど、脳の構造が違うのは仕方ないですよね。女性脳は人との結びつきを求める。これは子育てに適応する女性ホルモンの影響と言われています。

 

幼い子供を抱えて、男のように攻撃したり逃走したりするより、結束の強い集団のなかで身を守る方が賢明だからという理由です。だからすぐに友達を作って、秘密を共有したりする。

 

逆に、男性ホルモンはコミュニケーションに関わる細胞を破壊し、攻撃性や主体性に関わる細胞の成長を促すと言われています。なかなか仲良くならんし、お互いにしゃべらん。面倒くさいやっちゃ。

 

早くこのコロナ禍が収まればいいですね。お盆くらい親戚一同集まって、おいしい手料理を肴にお酒を酌み交わしたいものです。いつもは面倒くさいおっさんも、この時ばかりは機嫌もいいでしょうから。笑