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魚と卵

12月です。今年も残り少なくなってきました。新型コロナウィルスに振り回された1年でしたね。4月19日にブログを始めて、今日で49回目の投稿になります。コロナ禍の中、在宅で何かできるものはないかと始めたサイトです。

 

次回で50回。こんなに続くとは思っていなかったのですが、生来、ものを書くのがきっと好きなのでしょう。徒然なるままに…何となく続いていて、だいたい週1回のペースで書いていますw

 

最近、コロナストレスのせいか、よく体が痒くなります。もともとアレルギー体質なので、乾燥や寒さによって湿疹が出たりするのです。アレルギーの原因は人によって様々ですが、私の場合、間違いなく「サバ」にはアレルギーがあります。

 

物心ついた頃には、サバは食べたらいけないと母親に言われていました。小学校の給食で誤ってサバを食べたりすると、もう大変。皮膚が、まるで世界地図のように赤く盛り上がるひどい蕁麻疹が現れます。こう書いているだけで、何か背中辺りが痒くなってくる。

 

独身の頃、行きつけの小料理屋が何軒かありました。その中の一軒は、大将一人とバイトの女の子二人でやっていました。小皿料理中心で、なかなか手際よく酒肴を出してくれる良い店でした。

 

「大将、僕はサバが駄目だからね」会社の後輩を連れて行った時のことです。――サバね。りょうかい!――いつもの通り、威勢のいい声で返してくれました。お通しに出てきたのは、魚の卵でした。出汁が効いて、いい味です。

 

「大将、美味いね、この鱈子。いや鯛の子かな?」――鯛じゃないよ、サバの子。珍しいじゃろ――「ん! サバ?」大将の理屈では、魚の形をしたサバと、サバになる前の卵は別物だとの解釈でした。

 

アレルゲン(抗原)となる、タンパク質の構造の問題なのですが、どうなんでしょうね? サバとサバの卵。違っているような、同じような。その日は、偶然なのか必然なのか、蕁麻疹は現れませんでした。

 

抗原と抗体。ヨーロッパでは、コロナウィルス用のワクチンが年内には承認されるようです。あまりのスピードに、一部には安全性を疑問視する声も上がっています。人は、急ぎ過ぎて過ちを犯すこともあり得ますからね。抗原をしっかり認識した抗体をつくらないといけません。

 

余談ですが、私は花粉のアレルギーもあって、春じゃなく秋に現れます。昔、妻が言ったことがあります。「この人、なぜか秋に花粉症になるのよ。ブタハナなのよ」いえいえ、奥さん、ブタクサの間違いじゃないでしょうか。それに私、割と鼻は高い方なので。笑