「アンデルセン」という高級なパン屋さんをご存知でしょうか？ 南青山に素敵なお店があったので、東京が発祥のパン屋だと思っている方も多いと思います。
広島が発祥の地なんですよ。僕ら広島生まれの人間にとっては中区袋町にある本店、「広島アンデルセン」は憩いの場であり、パンの聖地です。
あそこでランチするのは広島市民にとって格別なものがあります。正直、庶民には結構なお値段ですけどｗ コロナ禍になって、なかなか店に行けなくなって寂しい限りです。泣
アンデルセンは1948年に広島市で創業され、日本で最初にデニッシュペストリーを販売したことで知られています。 日本で初めてパンのセルフサービス方式を導入したのもアンデルセンです。
デニッシュの名前の通り、アンデルセンは『お手本は、いつもデンマーク』を店のスローガンに掲げています。デンマークには行ったことはありませんが、福祉国家として有名ですよね。社会保障制度がとても恵まれているイメージがあります。
さすがに税金も高いようで、消費税は25％。パンなどの食料品にも軽減税率は適用されません。自動車税も高くて車体価格350万円の車の支払い総額は500万円を超えると言います。
高い税金を払う代わりに、教育、医療、福祉などが全て無償で受けられるようです。これがデンマークを「格差の少ない国」にした最大の要因と言われています。
教育でいうと、小中学校では基本的にテストがなく、教育現場では「教える」という言葉さえなくなっているらしい。先生は生徒を「ファシリテート（導く）」するだけだと言います。
「学歴」を問われることはまずなく、仕事で会社の「役職」によって態度を変えることもない。みんながオープンでフラットな付き合いだと聞きます。僕のような平民には、誠に住みやすい所ですね。
そんな素晴らしい国、デンマークにも若干の問題があるようです。格差がないからこそ、女性が強い。デンマーク人には、日本の女性専用車両が理解できないと言います。
例えばコペンハーゲンの地下鉄で痴漢行為などしたら、その女性に思いっきりぶん殴られて大怪我するのが分かっているので、そんなことは誰もしないようです。
こんなに素敵な？ デンマークをお手本にする高級パン屋、アンデルセンのパンは本当に美味しい。デニッシュペストリーはさすがにどれも絶品。僕はダークチェリーが特に好きです。
食べられないパンが一つだけあります。「デンマークロール」です。ファンの人にはとても懐かしい味だと思います。上にのったフォンダンの甘さも昔と変わらずとても上品。でも最近、生地が固すぎるんです。
歳を重ねると、懐かしい好物も食べられなくなります。子どもの頃はあんなにサクサクと食べられたのに、今は差し歯が折れそうになります。いや、そのうち絶対折れるな。お願いだから、もう少し柔らかくしてもらえませんか。歯の治療費も高額ですから。笑
