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ロードバイクで転んでチタン入り改造人間に

先週はブログを更新できませんでした。サイトを立ち上げてからずっと毎週更新を続けてきたのですが、実は先週、緊急入院をしてしまい、それどころではなかったのです。

 

2月21日日曜日はとても天気が良く、3か月ぶりに好きなロードバイクで午後からサイクリングに出かけました。タイヤを空気圧7.5BALで満たし、颯爽と走り出す。快適でした。

 

いつも休憩時に食べる井村屋の「スポーツ羊羹」も忘れずにサイクルジャージの後ポケットに入れました。走ると暑いくらいなので、ピタピタのサイクルパンツはショート丈です。

 

走り出して15分。太田川川土手の道をいつも通り、走っている時にいきなり小さな段差でスリップしてしまったのです。時速30キロ強でしたが、気が付くと地面に寝転がっていました。

 

すぐには起き上がることができません。あれれ? 左腕が動かないと思って、肩のところを触ってみると左鎖骨が折れてボコっと出っ張っている。――やってしまったぁ――

 

救急車で運ばれる途中、ショート丈のパンツをはいてたせいで、あちこち擦りむいているのに気づきます。左膝は特にひどい。手も指も裂傷だらけです。左上腕と左腰骨も強打して内出血している。

 

結局、鎖骨を接続するため全身麻酔の手術を受けるのですが、コロナ禍の病院は面会が禁じられており、入院、手術、退院までをたった一人で過ごさねばいけません。

 

院内のおもしろい話や苦労した話は山ほどあるのですが、詳しく書くと小説が一冊書けそうなので、手術の時に話題をフォーカスしましょう。

 

手術の直前に、オペ室前で家族一人だけが一目会うことが許されます。妻が様子を見に来てくれました。「神様みたいね」彼女には、手術着を着た私はまるでイエス様のように見えたらしく…

 

手術着の下には十字架ならぬT字体(ふんどしみたいなヤツw)を付けてるのですが、神ってる私は「手術室」と書かれたドアの前で、笑顔でピースサインをして記念撮影をしておきました。

 

全身麻酔を受けるのは、これが3回目ですが、何度体験してもイヤなものです。手術台の上に寝ると麻酔医と看護師が手術着をはぎ取ります。「うわぁ、こりゃひどいな」「ホント、ひどいわ」泣

 

 まず痛みを抑えるブロック注射をし始めます。「ブロック注射をしっかりすると術後の痛みもかなり抑えられるからね」はい、お願いします。

 

横たわったまま超音波画像(エコー)で首の神経節の近くに注射針が入っていくのを麻酔医と一緒に見ます。「この白い節に針をできるだけ近づけると効くんよ」はぁ。

 

「ほら、液体が入って黒い所が広がっとるのが見えるでしょ?」ホンマじゃ。「これゃあ、かなりええ具合に入ったよ。うまいねー」(自画自賛じゃね、この先生。)

 

それから、あっという間に全身麻酔に掛かってしまいました。起こされたときは、すでに手術は終わっています。全身麻酔では時間が消えるのです。

 

眠って目覚めた時は、過ぎ去った時間の流れを感じるものですよね。ところが全身麻酔は睡眠と違って時間を超えてしまう。ワープですよ、あれは。ちっとも気持ちよくない。

 

来週抜糸をして、リハビリを続けつつ、元通りの生活を目指します。もう歳なので、折れた鎖骨がちゃんと繋がるのに半年は掛かるらしい。とほほ。

 

太田川上流で食べるのを楽しみにしていた「スポーツ羊羹」の賞味期限が3月26日だったので、これからお家で緑茶と一緒にゆっくりといただくことにします。笑