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不運と表象と地震対策

先週17日水曜日に退院しました。鎖骨手術の入院から立て続けに急性肺炎で入院。あの時、自分は何か悪いことでもしたのかと天を恨みましたよ。まだまだ人間ができていないですよね。

 

自転車落車も鎖骨骨折だけで済んでよかった訳ですし、急性肺炎も見つけにくい所に集中して炎症が起こっていたので、発見後すぐ適切に治療していただくことで早めに回復できた訳です。

 

すべて考え方次第です。怪我と病気が重なるなんて、自分はなんて不幸なんだ! と嘆いて一体何になるのでしょう。世界は自分の「表象」で創られているのですから、前向きに捉えないと損するだけです。

 

入院が長くなったせいで、3月11日の東日本大震災関連の番組や報道をベッドの上で見る機会が増えました。2万人近くの犠牲者を出した未曾有の大災害。あれから、もう10年が経つんですね。昨夜も東北でまた、大きな余震がありました。本震の凄さを改めて思い起こします。

 

ちょうど20年前に、ここ広島の安芸灘を震源地とするマグニチュード6.7、最大震度6弱の地震が起こりました。「芸予地震」と言います。2001年3月24日のことです。広島市の震度は5強。

 

私は阪神大震災の時も大阪市に住んでいたので、震度4程度は揺れたと思うのですが、その比でないくらい揺れました。阪神大震災を経験しているけど、まさか広島で地震が起こるなど考えてもいなかった。浅はかです。

 

マンションを購入して僅か2ヶ月。揺れはじめはそれほど酷くなかったので、大したことないなと思った途端にグアングアンと来ました。土曜日の午後3時半、好きなジャズのCDを聴きながらソファーでウトウトしていた矢先でした。

 

黒く重たいテレビが手前に落ちてブラウン管が割れ、本棚やCDラックも次々と倒れてきました。500枚ものCDケースの破片が飛び散り、本棚が頭の上に被さってきた時は、正直、命の危険を感じました。

 

あの時、感じたことは二つ。①安いマンションじゃなく少々高くても構造のしっかりしたマンションを買うべき。②家具は全て耐震グッズでしっかり固定しなければいけない。

 

①は予算があるし買い替える甲斐性もないので仕方ないけど、②を守っていれば、テレビもCDラックも本棚も買い替える必要などなかったし、そもそも危ない目に遭わずに済んだ訳です。

 

後悔先に立たず。怪我も地震もマンションも、事前にしっかり対策を考えておかねばなりません。起こったアクシデントを前向きに捉えるのは大切なことですが、アクシデントを起こさないのが一番重要なのですから。

 

こんなこと書いていると、明日くらいに、落ち着きのない私を、妻が防災グッズで壁に固定するかもしれません。今回、本当に妻には心配をかけてしまいました。心から反省しているので、うろつかないように縛り付けるのは勘弁してください。笑