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運が良いとか悪いとか

コロナ騒動が始まって、ほぼ2年が経ちました。広島県では昨日、一日の感染者数としては過去最多の1585人となりました。オミクロン株がまさに猛威を振るっています。

 

コロナ対策についても様々な考え方があります。すでにインフルエンザと同等の扱いをすべき時期が来たとか、イギリスではジョンソン首相が、もうマスクはいらない発言で波紋を呼んでいたりします。

 

感染症もそうですが、病気というものは人により千差万別。同じウィルスや細菌に感染しても、体力、免疫力、耐性有無、あるいはアレルギー等で症状がまるっきり違う。

 

感染しても、無症状ですむのか、重症化するのか、それは運命と言わざるを得ない気もします。2度のワクチン接種による副反応の違いで、皆さん自身も感じられたことではないでしょうか。

 

コロナについては「運が良いとか悪いとか」で片付けてはいけないことかもしれませんが、人生って、運に左右されますよね。今日はついてないなぁ、と思う日は誰でも何度かあるはずです。

 

大学受検シーズン真直中。予備校生の頃、第一志望校の試験中に突然鼻血が出て止まらなかったやつや、当日に大風邪を引き39度の高熱のなかで受験し失敗したやつがいました。

 

大学受験で人生が決まる訳でもありませんが、何らかの競争があると理不尽な出来事が目立ったりします。出世とか出向とか、社会に出るともっと理不尽なことだらけです。でも結局は他人との比較によるものだと気が付きます。

 

コロナ対策は、人の生き死に関わるので事はもっと重大なはずなのですが、オミクロン株になってから重症化する可能性が低くなったせいか、世の中の真剣さが薄れてきたような気がします。これも結局は他人との比較でしょう。

 

他人は重症化しないとしても自分が重症化するリスクを抱えていたら、もっと真剣に捉えるはず。基礎疾患を持つ人のことを考えれば、インフルエンザ扱い同等とかの発想はできないと思うのです。

 

私は家族に自己免疫疾患を持つものがいるので、今も感染対策には最大の注意を払っています。2年も続いたこのコロナ渦で、いまだに自己中心的な発言が散見されるのはとても情けない。

 

受験生の皆さん、感染には十分にご注意ください。体調さえ万全なら大丈夫。模擬試験ではずっとD判定でも早稲田や上智に合格したやつを多数知っていますので。真剣に考えすぎて東大の前で包丁振り回してはいけません。

 

矛盾していますが、競争社会で本当に大切なのは、他人と比較しないことだと思います。そして他人の気持ちになれること。これも矛盾ですね。運が良いことも、ちょっとだけ必要かもしれません。笑