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広島市と福岡市 〜110回〜

福岡市「写真提供:福岡市」
福岡市「写真提供:福岡市」

福岡市の発展が著しいです。人口は2020年に160万人を超え、神戸市を抜き西日本を代表する大都会に成長しました。私の暮らす広島市は同年やっと120万人を超えました。

 

私の父が鹿児島の出身であることは以前このブログでも触れましたが、幼い頃、車好きの父の運転で盆や正月に広島から福岡、熊本経由で鹿児島によく帰省していました。

 

正月の帰省中、熊本で大雪に見舞われ、車道も路肩も判別がつかなくなり、愛車である日産サニーが田んぼに突っ込んで横倒しになったことがありました。みんな無事でしたけど。笑

 

その頃の福岡の街は、広島とそれほど変わらない地方都市。いや、広島よりもっと田舎のイメージさえありました。熊本とそんなに差のない街といった感じです。

 

調べてみたのですが、1970年の人口を見ると福岡85万人、広島54万人で大違い。やっぱり当時から差があったのかと思ったのです。ところがよく調べると、あれれ?

 

福岡市の面積は243㎢で広島市の86㎢の約3倍。人口密度で見ると福岡が3,517人/㎢に対して広島市は6,248人/㎢。当時の広島市は感覚的に150万人程度の集積度と言えます。

 

広島市は太田川のデルタ地帯に密集した市街地を構成し、軍都としての過密感は半端なかったのではないでしょうか。ちなみに戦前の1940年では福岡31万人、広島34万人です。

 

札仙広福の4大都市でいうと、勝ち組の福岡、負け組の広島と言われますが、原爆で街のほとんどが壊滅した状況を考えると広島はよくここまで復興したと感じるのです。

 

逆に福岡市の発展度がスゴイということかと思います。福岡空港、博多駅を繋ぐ地下鉄など都市インフラの良さに加え、大学を多く抱え若者が多数存在する元気の良さを感じます。

 

広島空港や広島大学の山間部移転や、地下鉄を含め交通インフラ計画の失敗、さらに戦略的な都市計画の不在など、広島の政策批判は多くの市民の声となって聞こえてきます。

 

とはいえHIROSHIMAは世界的ブランドです。FUKUOKAやKOBEより知名度は圧倒的に高い。来年は広島でG7が開催されます。「平和」の象徴の街として強く発信されることでしょう。

 

私も故郷広島のために、何らかの貢献ができるようアラカンながら来年も活動を続けていきたいと思っています。街づくりのための仕事仲間も探しています。ぜひご一緒しましょう!

RESASより
RESASより